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毒親育ち

毒親育ちが陥った、「子育て」の呪い

こんにちは!

るんです。

今回は毒親育ちが、結婚後ぶち当たった「子供」の悩みについて書いていきます。

数年前までは、生涯結婚はしないだろうと思っていましたから、

そこから考えるとなんて幸せな悩みなんだろうと自分でも思いますが、

最近の考え事で大きなウエイトを占めるので文字にしてみました。

最初に申し上げておきますが、この記事はあなたの問題を1つも解決しないと思います。

それでも暇つぶしに読んでくださると言う方は大歓迎です。

子供を持って良い基準はどんなものなんだろうか

成人して結婚して、1つの世帯として2人で協力しあって生活していることを前提とすると、

その上で子供を持っていいカップルと言うのはどんな基準をクリアしているカップルなのでしょうか。

と言うのも、近いうちに破綻する可能性の高いカップルが子供をもうけるのって罪だと思うんですよね。

何も悪くない子供が1番被害を被ってしまいます。

同じ意味で子供に何らかの危害を与える可能性の高い人も親になってはいけないと思うのです。

しかし実際は、妻が妊娠・出産すれば、離婚・育児放棄・虐待などする可能性が高くても、親になれてしまいます。

「親になるための適正診断」とかはないようです。

私はそれが不安で堪らないのです。

今はそんなことする気がなくても、潜在的にそのような特徴があったらどうしようと思ってしまいます。

私は、親から「おなえなんていらなかった」「出て行け。もう二度と顔を見せるな」と言われて育ちました。

子供は保護者のいる家しか、基本的に帰る場所はありません。

そんな子供に「出て行け」は死刑宣告に等しいです。

そしてこれは大人になってから気づいたのですが、

「親は、祖父母から受けてきた行為を、少なからず繰り返している」のです。

私も繰り返してしまうかもしれない。

そういう不安・恐怖から、「知識武装せねば」と子育てに関する本を読み漁ってきました。

子育て本はいっぱいあるけれど、親になって良い基準はどこにも書いてない

どのように子育てしていけば良いかを指南している本はたくさんあります。

・生まれてすぐのお世話の仕方

・離乳食の始め方

・コミニケーションの取り方

・叱り方

・しつけ方

・育児エッセイ漫画

・10歳まではこう育てる!

・思春期の向き合い方

・不登校の向き合い方 などなど…

たくさん読んできました。

子育てってどんな毎日だろう?

子供にとっていい親ってなんだろう?

いい家庭ってどんなだろう?

どうやったら作れるのだろう?

本を読んでもわかりません。

経験したことがないのですから。

どうしましょう!

自分の育ってきた環境を参考にしてはいけない事はわかります。

反面教師にすらしてはいけないのではないかと思っています。

参考にしたら、不幸な子供が爆誕してしまうでしょう。

反面教師にしても別の角度で尖った、極端な、子供にとって過ごしにくい環境が出来上がってしまうでしょう。

「子供が心身ともに健やかに育っていけるような家族」

そんな家庭の作り方を実地で学べるような機会が欲しい。

本を読むだけでは足りません。

過ぎてしまった子供時代がぬぐえません。

親と同じような家庭を作ってしまうのではないかという不安が常につきまといます。

なぜ「あなたが親になってやっていけるか診断する本」がないのでしょうか。

見回してみると、これだけ大勢の人が親になっているのだから、需要がないはずはないと思うのですが。

私たちの生きている時代は、親になる・ならないことを選択できる時代だと思っていたのですが、

選択を助けるツールが見つかりません。

(そのようなツールを知っていたら教えてください。)

親になった人は、何を基準に自分はできると思ったのでしょうか。

そもそもそういう不安がないからこそ親になれるのでしょうか。

こういう疑問を抱いている人は、親になるべきではないのでしょうか。

産んでしまってからの対処法では遅いのです。

後手後手です。

一度生んでしまったら簡単には親子は止められないのですよ!?

いちど始まったらキャンセルできないからこそ、踏み込めない

「お試し」ができないのが子育てです。

「練習」もない。

ぶっつけ本番。

始まったら「やっぱりやーめた」ができないのが子育てです。

手のかかる期間・お金のかかる期間はある程度決まっていますが、

親子関係は一生涯続きます。

何を当たり前のことを言っているのだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

私はそれが恐ろしい。

私は一生涯止める事ができないことを、

自分の意思で始めた事はありません。

学校は卒業と言う終わりがあったし、

会社も定年と言う終わりがあります。

何より、学校も会社も自分の意思で止めることができます。

夫婦でさえ、万が一どうしようもなくなったら辞めることができます。

(そんな事態になることは避けたいですが。)

でも親子は辞める事はできない。

子供が誕生した後に、

違った・私にはできない・どうしても子供を攻撃してしまう、とわかってももう後戻りができません。

自分の遺伝子を持って生まれてくるのだから外見が似たところもあるでしょう。

しかし内面はどうでしょうか。

同じ親から生まれてくる兄弟であっても、気質が全く違うというのは、よくあることです。

親と相性の悪い気質の子供だった場合、

ややこしい職場の人間関係よりも悲劇です。

それでも子供を取り替えることはできません。

子供も親を取り替えることはできません。

まさに、人生の悲劇です。

こんなにリスクヘッジができないギャンブルがあるでしょうか。

親になる人は皆、これら含めて全てを受け入れる覚悟を持っている、

悟りの境地に達した仙人のような人なのでしょうか。

「余裕があれば子育ては楽しい」と思う。

でも時間は貯めておけない

数年前に書籍で「子育ては楽しいですよ〜。…余裕があれば。」という主旨の内容を読んだことがあります。

その女性はこんな感じの暮らしをしていました。

・夫と娘(幼児)と3人暮らし

・仕事なし

・家事は基本外注

・したい時だけ料理を作る

・娘を預けて1人の時間を作る

・娘を預けてデートの時間も作る

うん!

ここまで整えたら確かに、発狂せずに理性を保てそう!

理性を保てれば、育ってきた家庭をコピー&ペーストせずに思慮深く子育てできる可能性もぐんと高まります。

…ただし、多くの先立つものが必要です。

あと、家族と周囲の理解かな。

周囲の理解が得られたとして。

お金なら貯めておける。

そしていざその時がきたら、どんどんお金を余裕に変換していけばいいのです。

ナイスアイディア!

と言いたいところですが、そうスムーズに事が運ぶでしょうか?

使うタイミングが難しい

まず周りの理解が不可欠なのは大前提です。

そしてさらに、自分を正当化する必要が出てきます。

周りよりも自分が一番手強いと思います。

目の前にいる小さな命。

この子のためならなんでもしてあげたい。

いい教育も受けさせてあげたい。

…と心から思うかどうかは置いておいて、生んでしまったら育てるのは義務です。

独り立ちするまで育てる責任は両親にあります。

そして、学費は子育ての中では大きなウエイトを占める出費です。

妊娠前から乳幼児期の自分の余裕に使おうと思って貯めてきたお金。

さて、ここで潔く、自分のために使えるでしょうか?

(それが回り回って赤ちゃんの育つ環境に良い影響を与えるとわかっていたとしても。)

乳幼児期にヘトヘトで嫌になっても、将来かかる学費のことを思うとやすやすとお金を使えないのではないでしょうか?

そもそもどうして「余裕」にこだわるのか

そもそもなぜ私がこんなにも余裕にこだわるのか?

それは余裕がなくなればなくなるほど、

人は本能で動くようになるからです。

本能で動くと言うのは無意識で動くと言うことです。

無意識で動くと、習慣があらわになります。

きちんとした習慣が身に付いている人は気にする必要は無いですが、

身に付いていない人は絶えず修正し続けなければいけません。

そうでないと良くない習慣が次の世代に受け継がれてしまいます。

そういう意味では、

「親の余裕=私がどれだけ子育て中に理性を保って過ごせるか」は

子供の自己肯定感と直結するのです。

自己肯定感の価値は計り知れません。

いくら大人になってから100億円積んでも、

真の自己肯定感は手に入らないでしょう。

親が子供に渡してあげられる1番の財産だと思います。

おまけに形がないので、誰にも盗られません。

結局、こんなにダラダラと書いておいて、問題はここに帰結します。

「子供に自己肯定感を持たせてあげられるような働きかけが自分にはできない。

なぜなら、そんなふうな働きかけを受けてこなかったから。」

そして、もう一つ確かなことは、

「自己肯定感がマイナスに振り切れている子供をもう2度と生み出したくない」

とも思っていること。

この2つから導き出される、最も簡単な答えが「子供を作りたくない」。

そしておそらく最も前途多難だけれども、やりがいのあるだろう答えが、

「家庭の連鎖を断ち切って、幸せな子を育てる」。

つまり、悩みは

「子供が欲しいか、欲しくないか」ではない。

「人生ハードモード(それに伴うやりがい付き)で生きたいか、

人生イージーモード(それに伴う単調さ付き)で生きたいか」なのではないかなぁ。

「家庭の連鎖を断ち切る」事は、私の人生を賭けた目標の1つでもあります。

次の世代を作らなければ連鎖は断ち切れます。

ただ、それだと± 0です。

負から無に戻っただけでも、かなりの功績だとは思います。

でもここまでぐるぐると考え続けていると言う事は、

子供を産んで安定した子に育てていけたら良いなあという憧れが大きいのでしょう。

まとめ

まだ存在しない人をめぐって、よくもまあこんなに想像を広げられるものですね…。

ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

今回は読者さんの悩みを解決できるような記事ではなかったのに、

ここまで読んでいただいた方はきっと、

多かれ少なかれ似たような思いを抱える方なのではないかと思います。

お互い頑張っていきましょうね。

最後に今読んでいる子育て本の紹介をして終わろうと思います。

『子どもの「生まれつき性格」を大切にする子育て』

親の性格と子供の性格を掛け合わせて

どのような子育てをしていったらいいかを

タイプ別に解説してくれています。

結局、こういう知識を地道に蓄えて、判断していく他はないのでしょうね。

以上、「毒親育ちが陥った、「子育て」の呪い」でした。