こんにちは、るんです。
・生の栗を手に入れたけど、どうやって処理すればいいの?
・簡単な皮の剥き方を教えてください!
今回はこういった疑問に答えます。
栗の皮は2種類ある
まず栗には2種類の皮があります。
鬼皮と渋皮です。
外側から、
鬼皮→渋皮→ 可食部
となっています。
鬼皮は硬いのでどんなに頑張っても食べられません。
それに対して渋皮は、調理方法次第では美味しく食べることができます。
「栗の渋皮煮」がまさにそうですね。
ただし、栗ご飯や栗きんとんなどといった渋皮煮以外のメニューはほとんど、渋皮を剥いた状態の栗を使用して作られています。
なのでほとんどの場合、1つの栗に対して2回皮を剥かなければならないということです。
中でも1番硬い部分は鬼皮の部分です。
しかしどちらかというと、剥きにくいのは渋皮です。
鬼皮
鬼皮をむくには様々な手順がありますがここでは3つ+α紹介します。
簡単 A→ B →C 手間がかかる
というふうになっていますが、
もし栗で何かを作るのではなく、栗をおやつなどでそのままほおばりたい場合は番外編もご覧ください。
A.冷凍してから剥く
栗を一晩冷凍してから、熱湯で解凍して皮を剥く方法です。
冷凍してから解凍すると皮が剥がれやすくなり簡単に剥くことができます。
この方法だと手で剥けます。
【手順】
1.生の栗を冷凍します。
2.冷凍庫から取り出して耐熱容器に入れ、熱湯をかけて5分放置して解凍します。
3.栗のお尻のざらざらした部分を切り落とします。切り口から手で剥くか、とんがりに向かって皮と実を剥がすように包丁を入れて皮を剥ぎ取ります。
実際にやってみた
これが1番簡単です。
少し包丁を入れればするっと鬼皮が剥けます。
手で剥くこともできます。
慣れてくると、半分いっぺんに剥けるようにもなってきて効率が段違いです。
冷凍は保存を兼ねていると思えばそこまで面倒くさくはないでしょう。
皮付きのまま冷凍しておいて、使う時期が来たら熱湯でさっと解凍して剥くのが良いのではないでしょうか。
B.熱湯に浸してから剥く
栗を生のまま熱湯に浸してから剝く方法です。
熱湯に浸すことで皮が柔らかくなってむきやすくなると言われています。
【手順】
1.栗を耐熱容器に入れ、熱湯を注ぎ入れて30分放置します。
2.ネットから栗を取り出し、栗のお尻のざらざらした部分を切り落としてから、とんがりに向かって皮と実を剥がすように包丁を入れてそのままはぎ取ります。
3.一周すべての皮が剥けたら完成です。渋皮を剥く場合は下記に続きます。
実際にやってみた
熱湯に浸すことで、鬼側の剥がれが良くなりました。
するする剥けので、どんどん剥きたくなります。
ただし、剥こうと思ってから30分待つ必要があることが唯一の欠点です。
C.そのまま剥く
何の処理もせず、生のままの栗を包丁か栗専用ピーラーで剥いていくやり方です。
【手順】
1.栗のざらざらしたお尻の方を切り落とします。
2.切り落とした方から尖りがある方に向かって、皮と実を剥がすように包丁を入れ、そのまま剥ぎ取ります。
3.一周すべての皮が剥けたら完成です。渋皮を剥く場合は下記に続きます。
実際にやってみた
硬いですが剥けなくはありません。
少し時間がかかりますがきっちり剥くことができます。
ただし、少しでも時間を節約したい人は、急がば回れです。
いきなり剥き始めるのではなく、冷凍するか熱湯につけるかしてからの方が良いでしょう。
番外編・剥かない
鬼皮を剥かないで食べる方法です。
実はこれが1番手間のかからない簡単な方法です。
「鬼皮は食べられないのに剥かないで食べるってどういうこと?」と思った方もいるでしょう。
答えは簡単で、「半分に割ってスプーンですくって食べる」という方法です。
キウイフルーツやグレープフルーツのようにスプーンで実をすくい出して食べます。
具体的な手順は以下の通りです。
【手順】
1.水と、鬼皮がついた栗を丸ごとそのまま鍋に入れて火にかけます。
2.沸騰したら弱火にして、30〜40分煮ます。
3.栗を鍋から取り出してたて半分に割り、中身をスプーンでいただきます。
この方法は、おやつなどでそのまま栗を食べる時か、栗ご飯など細かく切って使うメニューに向いています。
まるまる1個の形を保てないので、甘露煮などには向いていません。
渋皮
渋皮にも様々な剥き方があります。
今回5種類を紹介しますが、
簡単A→ B→ C→ D手間がかかる
というような順位になっています。
何か特別な事情がある人以外は、Aのお湯につけて包丁で剥くやり方が1番オススメです。
A.お湯に浸けて包丁で剥く
熱湯を使って渋皮を柔らかくしてから、包丁で皮をむく方法です。
【手順】
1.耐熱容器に鬼皮を剥き終わった栗を入れ、熱湯を注ぎ入れます。
2.20分ほど放置してからお湯を捨て、包丁で渋皮をむきます。
実際にやってみた
この方法だと包丁で力を入れずにするすると剥けました。
剥いている間も栗が割れる事はなく、きれいに栗の形を残せました。
甘露煮やマロングラッセにも使えそうです。
B.茹でて包丁で剥く
茹でて渋皮を柔らかくしてから、包丁で皮をむく方法です。
【手順】
1.鍋に鬼皮を剥き終わった栗を入れ、全て被る位の水を入れます。
2.火をつけて沸騰させ、沸騰してから4分間茹でます。
3.4分たったら火を消してそのまま4分間放置します。
4.栗をざるにあげて、包丁で渋皮をむきます。
実際にやってみた
熱湯に付けただけの栗よりもさらに柔らかく、簡単に渋皮を剥くことができます。
ただし、割と中まで火が通っているので、向いている途中に割れてしまったり、欠けてしまったりしました。
まるまるいっこの形を残したい場合には不向きですが、栗ご飯のように細く切って使う料理には充分使えます。
C.茹でてスプーンで剥く
茹でて渋皮を柔らかくしてから、スプーンで皮をはぎ取る方法です。
【手順】
1.鍋に鬼皮を剥き終わった栗を入れ、全て被る位の水を入れます。
2.火をつけて沸騰させ、沸騰してから4分間茹でます。
3.4分たったら火を消してそのまま4分間放置します。
4.栗をざるにあげて、スプーンで渋皮をむきます。
実際にやってみた
最初はスプーンで剥けるのかと半信半疑でしたが、ちゃんと剥くことができました。
ただしやはりこちらもゴリゴリと剥いていくうちに栗が真っ二つに割れてしまいました。
また、剥いた皮の方に実が残ってしまい、少しもったいない気分にもなりました。
D.包丁で剥く
包丁を使ってじゃがいもの皮を剥くように渋皮を剥いていく方法です。
【手順】
1.渋皮を包丁で剥きます。
2.剥いたものから水を張ったボールに入れてアク抜きをします。
実際にやってみた
硬すぎて力を入れるあまり、手を切りそうになります。
ぐっぐっぐっと力を入れる割には、全然進まずにエネルギーだけ浪費させられているような感覚になります。
このやり方はあまりオススメしません。
番外編・剥かずにそのまま調理
栗野渋川になどを作る場合は、渋川を向かずそのまま調理します。
一見これが1番簡単に思えますが、皮がついている分なかなか煮えないので、その後の調理には時間がかかります。
まとめ
検索するといろいろな栗のむき方があります。
私も栗を剥くのははじめてだったので「どれが1番向きやすいの?」と思い検証してみました。
家の庭や近所に栗の木がなければ、今まで栗を剥く機会がなかったのも当然です。
しかも「栗をむくのは面倒くさい」という定説がある中、生栗を手に入れて、剥いて食べてみようと思ったあなたは勇者です。
その挑戦を讃えます!
調理し終えたら、おいしい栗が待っていますよ!
それでは。