こんにちは! るんです。
今年に入ってから、アトピーのスキンケアに強酸性水を使っています。
共産制水を使うのはアトピー人生始まって以来初めてのことですが、なかなか幸先の良いスタートだったのでシェアしたいと思います。
強酸性水を使おうと思ったきっかけ
私が強酸性水を使おうと思ったきっかけは、Kindle本です。
Kindleアンリミテッドの対象になっている『新・アトピーが消える日』(伊藤仁著・株式会社22世紀アート)と言う本を読んで、強酸性水の存在を知りました。
そして、極度に乾燥したりステロイドを長期使用したりして肌のバリア機能が弱ってしまうと、そこに黄色ブドウ球菌が生着して、さらに肌を弱らせる原因になってしまうという事態が起きるといいます。
私はアトピーを本気で治そうと思ってから今までの6年間、食べ物関連のアプローチ(アレルギー物質の特定・除去、添加物排除、断食、糖質制限など)や、冷え改善(運動や入浴、ストレッチ、湯たんぽなど)に取り組んできましたが、改善はするものの完治までいかない状況が続いていました。
「まだ何かが足りないのかな」という思いと、「もう一生治らないのではないか」という思いが交互に押し寄せて迷っていました。
そんな中、黄色ブドウ球菌と強酸性水という概念。
皮膚の不調は皮膚表面で起こっていることが原因、というシンプルな考え方。
思い返してみると、私の皮膚にも黄色ブドウ球菌が生着してしまっていると感じるふしがいくつか思い浮かびました。
まず、小学生で初めてステロイドの塗り薬を使いはじめたキッカケが膝のとびひなのです。
学校の掃除の時に使った洗剤による乾燥肌が原因で飛び火になったと記憶しています。
黄色ブドウ球菌は、正常時も肌にいる常在菌ですが、飛び火など皮膚の異変になってしまう時は傷口などで爆発的に増えている状態です。
私はその状態で皮膚科に行き、ステロイドを処方されて塗り始めた時から今までずっと何らかのステロイドを塗っています。
さらに、ここ2〜3年は、夏に汗をかいてぬれた肌や下着をそのままにすると、激しいかゆみに襲われると言うことが頻発していました。
これはいろいろ試した結果、抗生物質の塗り薬を塗ると収まると言うことがわかりました。
抗生物質が効くという事は何らかの菌が悪さをしているのだろうという予想がつきましたが、それは何であるかを突き止めるまでには至っていませんでした。
さらにこの冬になってから、腕や首に膿があるプツプツとした発疹が出るようになりました。
明らかに今までのアトピーの様子と違うものでした。
また何か違うものを併発してしまったと不安になり、薬が不足したついでに皮膚科の先生に新しい発疹のことを尋ねてみると、「これもアトピーだね」の一言で終わってしまいました。
失意の中、黄色ブドウ球菌と言う概念と過去の状況を思い返してみると、私は黄色ブドウ球菌が原因と思われる症状をいくつも患ってきていました。
そこで強酸性水を試してみることにしました。
使用方法(我流ですが)
まず、先程の本を書かれた著者の伊藤仁さんは三重県で皮膚科・アレルギー科・小児科のお医者さんをしていることがわかりました。
本には首都圏から通っている患者さんもいると書いてありましたが、私の状況だと通える範囲ではありません。
何より脱ステロイドを試して、皮膚も 自立神経もボロボロになってしまった経験のある私は、もう急激な脱ステロイドをやろうとは思えませんでした。
脱ステロイドで浸出液が止まらない期間に新幹線に乗って通院することなど不可能です。
何しろ睡眠・食事・排泄・服を着ることさえ困難になるのですから。
ということで、伊藤仁さんの本を参考にしつつも、診察を受けずに強酸性水を使用することにしました。
ですので、今から書く方法は我流です。ご注意ください。
幸い、強酸性水に関しては、楽天でもAmazonでも売っていました。
最初は「ルナキュアシート」という強酸性水を含んだシートを買って使っていました。
しかし、前述の本を読みなおした結果、診察では噴霧器で強酸性水を塗付するように指導していることがわかり、ガーデニング用の噴霧器とペットボトル入りの強酸性水を買って、ルナキュアシートがなくなったタイミングから噴霧器に切り替えました。
使い方は、朝晩2回のお風呂・シャワーから出て体をふいた後、全身に強酸性水を吹きかけます。
そのあと、保湿をしてステロイドを塗ります。
これで完了です。
また、急激に皮膚がかゆくなったときは、いつでもその部分に強酸性水を吹きかけました。
これは、私の皮膚のかゆみはほとんどが黄色ブドウ球菌によるものではないかと推測したので、強酸性水が持つ殺菌作用で菌を減らせばかゆみの素も消えるのではないかと思ったからです。
というもの、保湿して、抗アレルギー薬を飲んで、食べ物に気をつけて、入浴や運動で血行が悪くならないように気をつけても出てくるかゆみは、菌の仕業かもと考えたからです。
実際、急激なかゆみはこの方法でかなり撃退できました。
効果
強酸性水を使いはじめてまだ20日程度ですが、症状の改善がありました。
- 毎年一番悪化するのが1~2月なのに、この時期に改善するのは異例
- 強酸性水をつけるとかゆみがすぐに治まる
- 腕や首の膿を持ったぽつぽつとした湿疹が使い始めてから3~4日で消える
- 顔の皮膚が、強酸性水+保湿だけで悪化しなくなる
- ステロイドランク・マイルドを使用していたのが、ウィークに下げられる
1つずつ見ていきます。
毎年一番悪化するのが1~2月なのに、この時期に改善するのは異例
まずそもそもの話なのですが、毎年1~2月は寒さ+乾燥+花粉で体調が劇的に悪化します。
そして温かくなってくるまでずっと低空飛行を続けるわけです。
しかし今年の1月は強酸性水を取り入れて、皮膚の症状が改善に向かっています。
後述するように、ステロイド外用薬のランクもここ20日足らずで1段階下げられています。
これは異例です。
強酸性水を使うことが私の皮膚では解決の糸口になってくれたようです。
強酸性水をつけるとかゆみがすぐに治まる
強酸性水をつけるとかゆみがスッとなくなっていきます。
特に皮膚の表面がかゆいなと感じるときは効果てきめんです。
黄色ブドウ球菌に効いているのでしょう。
反対に、皮膚の内側がかゆいと感じるときは強酸性水をつけてもあまり意味がありません。
その場合は、その部分を温めたり、揉んだり、血行が良くなるように働きかけてあげるとかゆみが和らぎます。
腕や首の膿を持ったぽつぽつとした湿疹が使い始めてから3~4日で消える
2か月ほど前から、腕や首に膿を持ったニキビのような湿疹が次々と出現していました。
単体では2週間ほどで消えるのですが、また次から次へとあらわれます。
このタイプの湿疹は初めてだったのでアトピーとは別の病気を併発してしまったかと思い、皮膚科で薬を処方してもらうついでに聞いてみると、これもアトピーの症状の一部だといわれてしまいました。
明らかに新しいタイプの症状で、恐怖を感じていましたが、アトピーの一部だと言われればステロイドを塗るしかありません。
しかし、塗っても一向に改善しませんでした。
それが、強酸性水を使い始めると3~4日目にはこのタイプのほぼすべての湿疹がかさぶたになりました。
あまりにクリティカルに効いたので、強酸性水を使うのが楽しくなってしまうほどでした。
顔の皮膚が、強酸性水+保湿だけで悪化しなくなる
今までずっと顔には症状が出ていなかったのですが、昨年は慢性的に極度に乾燥して赤くなってしまったので、ためらいつつも顔にもステロイドを使ってしまっていました。
しかしステロイドを使っても一進後退を繰り返し、良くなっていきませんでした。
そしてステロイドを中止するとさらに赤みが出てしまい中止するタイミングを失っていました。
そんな中、強酸性水を使い始めました。
それを機に顔のステロイドをすっぱりやめてみるという賭けに出ました。
体のステロイドはかなり長期間使用していたのですが、顔のステロイドは始めてまだ数ヶ月だったのでリバウンドも軽いだろうと予想しての事でした。
実際に行ってみると、皮膚が少し不安定になったものの、浸出液が止まらないといった事態になることもなく、ステロイドをやめることができました。
ただし、20日たった今でも皮膚は不安定なまま推移しており、毎日気が抜けない状況ではあります。
やはり一度ステロイドを使ってしまうとそんなに簡単には元に戻らないようです。
ステロイドランク・マイルドを使用していたのが、ウィークに下げられた
顔のステロイドは思い切ってやめてみましたが、体はそうはいきません。
なんせステロイド使用歴十数年。
いきなりやめたところでいい結果に結びつくはずがありません。
そこで体の方は「卒」ステロイドを目指すことにしました。
いきなりステロイドを全部やめてしまうのではなくて、徐々にランクを落としていき、さらに頻度を下げていき、最終的にはステロイドから卒業するという戦略です。
体は冬になってから悪化して、ミディアムクラスを1日2回使っていました。
それを1日にミディアムを1回・ウィークを1回で10日ほど慣らし、ミディアムを2日に1回にし、ウィークを1日に2回までランクを落とすことができました。
移行期間は皮膚がかなり不安定になりかゆみとストレスが増しましたが、今は落ち着いています。
冬はいつも、ひたすら悪化に耐える時期だったので、自分でも驚きを隠せません。
これからも続けてみようと思います
こんな感じで様々な効果があったので、これからも続けてみて、徐々にステロイドの使用頻度を下げてみようと考えています。
完治への希望を持ちつつ、でも 期待しすぎず生活していきます。
アトピー治療に関しては期待すればするほど裏切られますからね…(笑)
そして、近い将来保湿だけで生活できるようになったとしても、そこから1年間は強酸性水の使用も続けるつもりです。
それは、前述の書籍『新・アトピーが消える日』に書いてあったように、症状には波があるのでよくなってすぐ治療を辞めてしまうと再発する恐れがあるからです。
ちょっと気がかりなのは、自分では黄色ブドウ球菌の生着検査ができないところです。
町の皮膚科でお願いすればやってもらえるようなものなんでしょうか。
検査できたら目安になって便利なのになぁ。
まとめ
強酸性水は1ヶ月前初めて出会った言葉でしたが、ちゃんと効果があったので出会えてラッキーでした。
またしばらく使ってみて、経過を報告したいと思います。
以上、「大人アトピーに強酸性水を使ってみた」でした。