こんにちは、るんです。
アトピーでナチュラルクリニック21に入院したらどのくらいの費用がかかるの?
今回はこういった疑問に答えます。
はじめに
前提を先に書いておきます。
首都圏住まいのため、交通費の発着はすべて東京駅に統一してあります。
私は入院の約1ヵ月前に初診を受け、一旦自宅に帰り準備を整えてから入院しました。
中には初診を予約する際に、初診の翌日に入院すると言う選択を取る方もいるようです。
その場合には初診の日の夜は高山市内のホテルに一泊することになります。
私は脱ステロイド目的で入院しました。
そして入院してから、意外にも脱ステを目的に入院している人は少ないことがわかりました。
脱ステ以外の目的はこんな感じでした。
・数年前に自力で脱指定を完了させたが再び悪化してきて、ステロイドはもう使いたくないので調べたらこの病院にたどり着いた。
・ステロイドは良くないと言うふうに聞いていたので1度も使っていないけれども、皮膚炎が治らないので、自然派の治療を探してたどり着いた。
・一度ナチュラルクリニック21に入院したことがあるが、自宅での生活でバチルス風呂もしくは食生活に何らかのトラブルがあり、皮膚炎が悪化してしまったので再び入院した。
ナチュラルクリニックのホームページには2ヶ月から3ヶ月の入院になることが多いとの記述があります。
しかし脱ステロイドを目的として入院する方はよほどの軽症でない限り3ヶ月では退院できないと思った方が良いでしょう。
上記の脱ステロイドではない目的で入院している方が1ヵ月から3ヶ月で退院しているのに対して、脱ステロイドを目的として入院した方は3ヶ月から6ヶ月で退院するパターンを多く見聞きしました。
私は2ヶ月半で退院していますが、それは金銭的な理由が大きく、退院時は脱ステロイド直後の大爆発からはだいぶ改善はしたものの、まだおぼつかない肌でした。
退院後帰宅中の長距離バスで、長時間紫外線を浴びたのがよくなかったのか、帰宅後はバスで窓側だった左側だけ顔の症状が悪化しました。
長距離移動に耐えうる肌ではなかったと言うことです。
予算が許せば、まだ退院すべきでなかった事は明白です。
そこで退院後はTARCという炎症の数値が本来の退院可能レベルである2000以下に下がるまで、月1回高山まで行って血液検査を継続することになりました。
ナチュラルクリニック21では現在、入院したことのある患者さんのみ、遠方の場合オンライン診療を選択することができます。
ZOOMやSkypeのようなイメージで、自宅にいながら診察を受けられるのです。
TARCが退院可能なレベルに下がり、皮膚の経過も良好だと、退院後の診察は2か月後にする人が多い印象でした。
けれども、オンライン診療だと当然血液検査はできません。
TARCは血液検査をしないと測れないので、現地まで通院します。
首都圏からは、交通機関のダイヤでいうと日帰りができますが、無理をすると皮膚が悪化するので1泊2日がかりでの通院です。
交通費宿泊費がかさんでいきます。
それでも、ずっと入院しているのと比べるとかかる費用は雲泥の差ですが。
そして、まだ通院中なので費用はその都度追加していくこととします。
健康保険は3割負担、限度額認定証の適用区分は「エ」で、1か月の負担限度額は57600円です。
ここまでが前提です。
初診で約3万円
初診では問診と血液検査をして、今の状態を測ります。
また、バチルス風呂や、アトピーの人の皮膚で悪さをしている菌について詳しく説明をしてもらえます。
質問にも1つ1つ答えてくれます。
診察の待ち時間にはタブレットを渡されて、入院の大まかな説明の動画を見たり、過去の入院患者さんの感想を読んだりできます。
★治療費
診察代 7340円
★交通費(東京駅発着の場合)
往路 新幹線で名古屋経由高山まで 14190円
復路 高速バスで濃飛バスターミナルからバスタ新宿+JRで東京駅 6500円+198円
タクシー 高山駅からナチュラルクリニック21 1800円(往路は歩いたため復路のみ)
★治療費合計 7340円
★交通費合計 22,688円
★治療+交通費総額 30028円
2か月半の入院費の総額は約82万円
入院はD室を選択しました。
D室は個室代金がない代わりにレンタルテレビレンタル代とお風呂レンタル代がかかります。
それでも個室料金を払うよりは割安です。
D室は1人部屋と2人部屋がありますが運良く1人部屋が空いていたため他タイプの個室と変わりなく快適に過ごすことができたと思います。
個室周りのことで入院してからわかったのは、浴室レンタル代は年末の医療費控除の対象にならないと言うことです。
これは、浴室は病院がレンタルしているのではなく、病院関連の別会社がレンタルしていると言う形をとっているためです。
また、個室のテレビレンタル代は、事前に「テレビはいらないのでレンタルは結構です」とお伝えしましたが、部屋に備え付けのため使わなくてもかかってしまうとの事でした。
1ヵ月に記載のある石鹸と洗濯洗剤ですが、病院指定のものを買って入院中は使用することになっています。
3ヶ月目の退院時交通費は高山駅まで歩いたためタクシー代はありません。
入院中に自費扱いの塗り薬を使用していましたが、今確認すると請求書がどこにもありません。
単になくしてしまっただけなのか、それとも入院中は試供品扱いにしてくれているのか…。
自費扱いの塗り薬は、モイスチャークリーム・ドクダミユキノシタスキンケアローション・和漢軟膏(紫雲膏のようなもの)・バチルス単軟膏・モクタール亜鉛華・モクタールオリーブ油などを使っていました。
1か月目(30日間入院)
★治療費
【健康保険内】
保険点数合計31800点
負担金(限度額認定証あり)57600円
食事負担金 40480円
【健康保険外】
個室のテレビレンタル代 33000円
お風呂レンタル料 198000円
バチルス浴水代 22000円
石鹸と洗濯洗剤 4345円
★交通費(東京駅発着の場合)
往路 JRでバスタ新宿+高速バスで濃飛バスターミナル
198円+6500円
タクシー 高山駅からナチュラルクリニック21
1590円
2か月目(31日間入院)
★治療費
【健康保険内】
保険点数合計25062点
負担金(限度額認定証あり)57600円
食事負担金 42780円
【健康保険外】
個室のテレビレンタル代 34100円
お風呂レンタル料 204600円
バチルス浴水代 11000円
3か月目(16日間入院)
★治療費
【健康保険内】
保険点数合計15840点
負担金(限度額認定証あり)47510円
食事負担金 21160円
【健康保険外】
個室のテレビレンタル代 17600円
お風呂レンタル料 10560円
バチルス浴水代 0円
★交通費(東京駅発着の場合)
復路 高速バスで濃飛バスターミナルからバスタ新宿+JRで東京駅
6500円+198円
2か月半の合計
★治療費合計 802335円
★交通費合計 14986円
★治療+交通費総額 817321円
自宅に用意する設備に29万円
バチルス風呂による自己免疫の改革には、時間がかかります。
そのため退院後もバチルス風呂の入浴を続ける必要があります。
そこで、退院前にバチルススパというお風呂において使う専用の家電とバチルスの入浴剤を購入します。
この家電、かなり高額です。
タイミングが良いとメルカリやヤフオクで中古の品が半額以下で売っているようですが、私はあえて新品を購入しました。
中古だと、それまでの管理の状態が分からないので、もし機械の内部の掃除が不十分で皮膚がダメージを受けて2ヶ月半の入院が水の泡になったら立ち直れないと思ったからです。
また入浴剤も4週間に一回新しいものに変える必要があります。
1回分の粉がアマゾンで15000円弱で買えるのですが、粉から作った直後の浴水はアトピーがまだ治りきっていない肌には刺激が強いという説明がありました。
退院時はまだ肌の状態も不安定だったので、病院の隣の工場で10日ほど熟成させた浴水を買いました。
2倍濃縮で20リットルの箱4つに分けて発送されます。
というわけで、送料も結構かさみます。
★治療費
バチルススパ 264000円
バチルス濃縮浴水 17820円
浴水の送料(着払い)約7000円
★治療費合計 288820円
退院後の通院と入浴剤で1か月6万円
前述の通り、退院直後は1ヵ月に1回通院することにしました。
1回目の通院(退院後約1ヵ月)
バチルスの浴水もついでに受け取れるように、車で往復しました。
夫と交代で運転して片道5時間くらいでした。
さすがに日帰りだと疲労困憊で肌の状態が悪くなる気しかしなかったので、松本で1泊しました。
このころ、モクタール亜鉛華軟膏という保険適用外のお薬が不可欠だったので、その分大量に購入しました。
バチルス濃縮浴水は退院時の金額と違いますが、こちらが本来の値段です。
退院時の価格は割引価格です。
★治療費
診察代 8560円
保険適用のお薬 6580円
保険適用外のお薬 7810円
傷病手当診断書 300円
血液検査結果郵送代 100円
バチルス濃縮浴水 24420円
★交通費・宿泊費
高速代往復(高井戸ICから松本IC +安房峠道路) 11560円
ガソリン代概算 約6000円
宿泊費(2人で) 約20000円
★治療費合計 47770円
★交通費宿泊費合計 37560円
★治療+交通宿泊費総額 85330円
2回目の通院(退院後約2ヶ月)
2回目の通院は1人で新幹線とバスを使って往復するつもりでした。
東京からだと行きは新幹線を使わないと予約の時間に間に合いません。
アトピーで入院した人の診察予約時間は、午前中の診察の最後と言う形になっています。
そして午前中の診察受付が11時30分に締め切られるため、その時間までに病院に着かなければなりません。
そうするとバスだと始発に乗っても間に合わなくなります。
と言うことで行きは新幹線にするつもりでしたが、この時は乗り遅れ、バスに切り替えました。
新幹線はバスの倍以上の金額になってしまうので、いつもバスで往復できたらありがたいんですけどね。
ただ、バスもなぜだか片道6500円から7000円に値上がりしていました。
この時は肌の状態はだいぶ改善していましたが(後にTARCが1600台まで下がっていたことが判明)、
大事をとって高山で一泊することにしました。
肌の改善が著しかったので、モクタール亜鉛華がもう必要なくなり、保険適用外のお薬を買わずに済みました。
★治療費
診察代 6700円
保険適用のお薬 4250円
保険適用外のお薬 0円
傷病手当診断書 300円
血液検査結果郵送代 100円
バチルス濃縮浴水 24420円
浴水送料 約7000円
★交通費・宿泊費
往復 JRでバスタ新宿+高速バスで濃飛バスターミナル
(198円+7000円)=14396円
宿泊費 4500円
★治療費合計 42770円
★交通費宿泊費合計 18896円
★治療+交通宿泊費総額 61666円
通院は継続中です
ここまで過去にかかった金額をまとめてきましたがまだ通院は継続中です。
これからかかる費用もその都度こちらに掲載していく予定です。
特に、まだオンライン診療を1度も受けたことがないので、その場合の費用がどうなってくるのかちょっと気になっているところです。
総額発表(随時更新)
★治療費総計 1,189,035円
★交通費宿泊費総計 94,130円
★治療+交通費総額 1,283,165円
まとめ
金額をまとめてみると改めて思いますが、数ヶ月にわたる入院、高額な家電の購入、遠方への通院など、かなりの金額がかかっています。
私の場合は、民間の医療保険に入ってはいなかったので自己負担がかなりの額です。
実は、今後くるであろうインフレを見据えて、お金を健康という誰にもとられない資産に変えておこうと思ったのが入院の1つのきっかけです。
なので割り切ってはいますが、
これから入院を検討する人でもし民間の医療保険に入っていない人がいたら、初診の前に民間の医療保険に入っておくことをおすすめします。
それでは。
※これは個人の感想であり、病気の治癒や改善を保証するものではありませんのでご了承下さい。