ほんとに婚約指輪でいいの?もっといい選択あるかもよ
多様性の時代になぜ婚約指輪は一様なのか
プラチナや金の台座に1粒の0.何カラットかのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが乗っている。
the婚約指輪ってデザインが決まっていますよね。
細かなデザインの違いはあれど、婚約指環だと一目でわかる形をしています。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」では、全体の73.4%のカップルが婚約記念品を購入しており、その中の82.7%が指輪を購入しています。
結婚したカップルの総数を分母に直すと、60.7%が指輪を買っています。
ネックレス、ピアス、イヤリング、時計などを婚約記念品に選ぶカップルは増えているものの、全体の全体の10%に留まります。
この多様性の時代に、ここまで多くの女性の好みがそろう訳がないと思うのですが、婚約指輪にはこれぞ婚約指輪!という「常識の形」があります。
この状態の弊害を考えたことがありますか?
私は「婚約記念品はあった方がいい」というスタンスなのにも関わらず、「婚約指輪」が嫌いなのですが、
そう、the婚約指輪は素材そのものだけでも価値がある「ジュエリー」なのにも関わらず、買った瞬間から時価が著しく下がるのです。
「ジュエリー」って身につけて楽しめる上に、価値を温存できるから重宝されているのだと思います。それなのに価値の温存が効かない形にしてしまったら意味がない!
大前提:売るような事態にならないのがいいに決まってる
ここで断っておきますが、婚約指輪を売るような事態にならない方がいいに決まっています。
死ぬまで大切にしたいものです。もちろんそうです。
ただ、生きているとさまざまなアクシデントに見舞われるもので、残念ながら婚約指輪を売ることになる方も存在します。
理由として多いのは、離婚や経済苦のようなものでしょうか。どうしようもない事態は誰にでも起こりうるのです。その際に、買った値段に近い価格で売れたら、価値の保存が効いていますよね。
ここで婚約指輪の役割としてよく挙げられることを見ていきましょう。
・婚約の証
・大黒柱に何かあった時の保険
・相手の親への財力の証明
婚約の証
これは古代ローマ時代からあった習慣が由来しています。何か重大な約束をする際には金属で作った指輪を約束の証としていた習慣です。この歴史からいくと「指輪」である意味はありそうです。ただし世界の歴史を探せば、約束の時に耳飾りや首飾りを贈るという文化もあるでしょうから、指輪だけが特別とも言えないでしょう。
大黒柱に何かあった時の保険
これは一昔前は一般的でしたが、最近はあまり言われなくなりましたね。理由は単純明快、共働きのシェアが増えたせいでしょう。ただし、寿退社が時代錯誤になったからといって、全ての女性が生涯働き続けるとは限りません。特に子育てを期に仕事との両立に無理を感じて退職するケースはまだまだ多いです。そこまで加味すると、今の時代も理にかなった役割なのかもしれません。
でも、指輪である必要はどこにもありません。この役割だけを考えると、価値が保存できて、換金性が高い必要があるので、むしろthe婚約指輪の形をしていない方が良いかもしれません。
相手の親への財力の証明
現在適齢期を迎えた子どもを持つ親は、「婚約指輪は給料3ヶ月分」という常識の中で生きてきた世代です。新婦側の親は、娘がこれから大切に扱われるかという指標として、婚約指輪を贈られているかを確認することもあるようです。
とはいえ指輪でないと娘が大切にされていることを認識できない親はほとんどいないのではないかと思います。他の婚約記念品でも、婚約の証として新郎側から贈られたものであれば納得がいくでしょう。要は有無が大事なのです。この役割では、種類もグレードも(よほどの家柄でない限りは)重要ではありません。
ではなぜ、婚約指輪はこんなにもthe婚約指輪なのでしょうか?
マーケティングとダイヤモンド
それは、婚約指輪が日本で流行り出したきっかけを知ればわかります。
婚約指輪が日本に入ってきたのは戦後1950年代だと言われていますが、流行り出したのは1970年代です。そのきっかけは、ダイヤモンドの採掘・加工・流通を事業としているデビアス社が打ち出した広告だと言われています。
「ダイヤモンドは永遠と愛の象徴」ってフレーズ、聞いたことある方も多いのではないでしょうか。デビアスはただ広告を出すだけではなく、イギリス王室にダイヤモンドを献上したり、映画の中で結婚祝いとしてダイヤモンドを扱っています。巧妙ですよね。そして婚約指輪=ダイヤの指輪が日本にも定着したのです。
ダイヤの価値の指標の1つに大きさがあります。大きければ大きいほど希少性が高く価値が跳ね上がります。価値の保存を考えたときに基準となる大きさは1カラットだと言われています。
しかし、婚約指輪として出回っているダイヤモンドは0.2〜0.5カラットです。しかもデビアス社は狙ってこのサイズのダイヤがついた婚約指輪を日本に流行らせています。
婚約指輪のリセールバリューは低い
さて、婚約指輪は幸せの象徴ですね。
それが中古で売られていることは何を意味するでしょうか。
そう、前の持ち主に不幸が降りかかっているのです。もちろんそれは、それを見た私たちの想像で本当のところはわからないですけどね。
その負のイメージごとthe婚約指輪を買う猛者はほとんどいません。
だから婚約指輪のリセールバリューは買った価格の10分の1と言われています。多分原材料としての値段なんでしょうね。プラチナとダイヤモンド。もっというとプラチナの時価のみかも知れません。
そんなのあんまりじゃないですか!
幸せなまま一生売らないものと考えてもあんまりだと思います。
幸せだったら財産が目減りしてもいいんですか?!良いわけないでしょ!
なので私はthe婚約指輪否定派です。
でも婚約記念品は欲しい。これが乙女心というものです。(多分違う)
破綻したイメージが付かないものの方が価値を温存できる
「自分で買ったのかもしれないな」と思われるようなもの。
カップルや結婚を想起しにくいもの。
それでいて特別感があって記念になるもの。
そういうもののほうがまだ価値の保存が効くと思います。
探せばいくらでもありますよ。
例えばハイブランドの定番ラインの時計、ピアス、ネックレス。
ティファニーのこれとか
ヴァンクリーフ&アーペルのこれとか
カルティエのこれとか
シャネルのこれとか
探せばいくらでもあります。
資本主義にはインフレが組み込まれているし、ハイブランドはマーケティングに力を入れるのが生きる道なので、勝手に頑張ってくれます。すると、価値の保存くらいは容易で、運が良ければ買った時より高い時価になるかもしれません。
買う時→楽しい
使う時→毎回楽しい
ずっと持ってると→勝手に値段が上がっていく
これ全部叶ったら最高じゃないですか?!
ネックレスとか、時計とか、価値の保存がききやすいもののシェアがまだまだ全然大きくないのはなんでなんでしょうね?不思議すぎます。
これからさらにNISA民が増えれば、女性たちは気づくのでしょうか?
いや、男性たちか?でもサプライズの大きな買い物は御法度だというのはそろそろ浸透しているだろうし、女性の選択ですね多分。
でもね、そういう選択肢もあるんだということをわかりつつも、それでもthe婚約指輪を選ぶのであれば、それもまた素敵なことなのです。
モノに価値を与えるのは、あなた自身なのですから。
最初から選択肢がダイヤの指輪しかないと思っているのはもったいないな、というお話でした。
おわり
